ペットの旅立ち…ペット火葬にはどんな準備が必要?
愛するペットが旅立つと、深い悲しみの中でも火葬の手配をしなくてはいけません。
ご遺体の衛生面も踏まえると、夏場は翌日、冬の場合は翌々日にお見送りをされる方が多いのですが、ペットの火葬は第二次世界大戦後に広まった新しい文化。
ペット火葬の際のマナーやルールにはっきりとした決まりがなく、ご準備に戸惑われる方も多いです。
そこで本日は、ペットの火葬に立ち会う際の準備についてご案内いたします。
服は喪服?平服?
ペット火葬に立ち会う際の服装に特に決まりはありませんが、注意したいポイントが2つあります。
1つ目の注意点は、公共の火葬場などを利用する場合です。
人間の葬儀や火葬でも使用する施設の場合は、他の方にも配慮して喪服を着用するほうが無難です。
フォーマルな喪服でなくとも極力シンプルで黒や紺を基調とした服装をチョイスすることで、周りへの配慮を心がけましょう。
2つ目の注意点は、動物の毛皮です。
殺生を思い起こさせる毛皮やファーは、火葬の場にはあまりふさわしくありません。
動物の毛皮をつかった装飾品などは、控えておくほうがよいでしょう。
しかしながら、真冬などの季節には寒さのために時間が気にならないよう寒さ対策として着用しても差し支えありません。
ペット火葬に立ち会う場合の持ち物
こちらも服装同様明確な決まりはありませんが、読経やご焼香の際には数珠が必要です。
数珠とセットで飼い主さんのハンカチもご用意ください。
そして遺影に使用するペットの写真も印刷しておきましょう。
棺に入る程度の少量のお花をご準備いただけると、ペットも寂しくなく旅立つことができます。
濃い色のお花やトゲのあるお花は適しませんので、ご注意ください。
棺に入れてあげたいペットフードも、少量で十分です。
また紙製のものや綿100%素材のものは一緒に棺に入れることができますが、金属のついた首輪や、プラスチック製のおもちゃなどは入れることができませんので、ご注意ください。
ペット火葬に宗派は関係あるの?
ペットの火葬に、宗派は関係しません。
そのため人間の葬儀には適していない友引などでも火葬は可能です。
またキリスト教を信仰している飼い主さんであってもペット霊園などで仏教スタイルの葬儀を執り行ってもらうことも可能ですし、教会で行うペットのお葬式などを検討することができます。
いかがでしたか?
明確なしきたりやルールがないペットの火葬に関しては、飼い主さんが納得のできる形であればどんな形でも問題はありません。
大切なペットの旅立ち直後は気持ちも動転し、納得のできるお見送り方法をゆっくり選べなかったと後悔される方も多くいらっしゃいますので、ペットがシニア期まで成長したあたりから少しずつ、お見送りの方法を検討されることをおすすめいたします。
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